さて皆さん、今日の授業では「情報社会」について学びます。前回は情報の特性について学びましたが、今回はそれを踏まえて情報社会の概念や歴史の移り変わり、情報社会の光と影、そして情報モラルの重要性について考えていきましょう。では、始めましょう!
黒板
授業
情報社会とは?
なおや君、情報社会と聞いてどんな印象を持つかな?
うーん、インターネットとかスマホとかがすごく普及してて、便利な世の中って感じかな?
そうだね。情報社会は情報技術が発展し、情報のやり取りが簡単になった時代だよ。
でも、子供の時からスマホ持ってるし、スマホがなかった時代どうしていたのかピンとこないな。
情報社会までの社会の変遷
そうかもしれないね。じゃあ、歴史の中でどんな社会があったか知ってる?
えーと、狩猟社会とかそういうやつかな。そのあとはなんだったっけ・・。
「狩猟社会」、「農耕社会」、「工業社会」、そして「情報社会」だ。 情報社会になる前の工業社会では、物づくりが中心だったけど、情報社会では情報が価値を持つようになったんだ。
モノからコトへという言葉を聞いたことがあるけど、そういう変化があったんだね。
情報社会の光と影
じゃあ、情報社会のメリットは何だと思う?
うん、情報がすぐ手に入るから、何か調べたいことがあればすぐわかるし、コミュニケーションも楽になったよね。
いいね!でもデメリットもあるんだよ。何か思いつくかな?
前回の「情報の特性」のところで勉強した、プライバシーが守りにくくなったり、デマが広がりやすくなったりすることかな?
その通り!情報社会では情報モラルが大切になるんだ。正確な情報を発信し、受け手も情報を批判的に捉えることが重要だね。
なんでも、うのみにしちゃいけないってことだね。
Society 5.0が目指す社会
これまでの4つの社会の進化に続く、5つ目の社会として、日本政府は「Society 5.0」を提案しているんだ。
うーん、情報の次だから、知識社会だと思った。
考え方は、なおや君の言う通りだね。「Society 5.0」は、人間中心の持続可能な社会を目指す概念で、情報社会をさらに発展させたものだよ。 例えば、AIやIoTが活用されて、人々の暮らしがもっと便利になるんだ。
へぇ、それはすごいね!でも、それもデメリットがあるの?
うん、技術が進むことで働く人たちに影響が出ることもあるんだ。例えば、AIが仕事を奪うこともあるよ。だから、新しい技術に適応しながら、働き方やスキルを見直すことが大切になるね。
なるほど、だからこれからの時代は、柔軟に変化に対応できる力が求められるのか。
その通り! それに、Society 5.0では、さまざまな分野で技術が活用されるから、情報技術に関する知識が必要になることも多いんだ。
ほんとだね。だから、情報Ⅰをちゃんと勉強しないとね!
そうだね!今日は情報社会について学んだけど、これからも色んなテーマで情報について学んでいこうね。
はい、先生!また次回!
まとめ
名言
The best way to predict the future is to create it. Peter Drucker
ピーター・ドラッカーは現代経営学の父とも称され、情報社会の到来を予見しました。「未来を予測する最良の方法は、未来を創ることだ。」この名言は、未来を単に予測するのではなく、自らが未来を形成することが重要であると説くものです。
工業社会から情報社会へ、そしてSociety 5.0(人間中心の社会)へと進化する過程で、このメッセージは非常に重要です。情報社会では、新しい技術や情報が絶えず出現し、社会や経済が急速に変化します。この環境下では、未来を単に予測するだけでは不十分で、自ら未来を形成する能力が求められます。
Society 5.0では、AIやロボット技術が日常生活に深く浸透します。これらを使いこなし、より良い社会を創るためには、自分自身が未来を創造する主体となるべきです。
問題
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編集者からひと言
「未来を予測する最良の方法は、未来を創ることだ」というピーター・ドラッカーの言葉は、数あるドラッガーの名言の中で、私が一番好きな言葉です。実際、AIがこれだけ進化するなんて、1年前はほとんどの人は予想していなかったですよね(この記事を書いているのは23年5月です)。この先の未来はどうなるんだろうなんて、不安になるくらいなら、自分で創りだすのが一番確実な方法です。
次回は「問題とは何か?」について考えますよ。何か哲学みたいですね。お楽しみに。
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